理科についてAbout
概要
~理科の取り組み~
〘 主体的に考える力をつける理科 〙
生徒たちが生きていくこれからの社会は、多くの知識を得ることだけでは簡単に解決することができない複雑な問題が絡み合っています。答えが1つではない諸問題をチームで協力して解決をしていかなければなりません。
そこで、中学校ではチームで問題を解決していく力をつけていくために、基礎学力に加えて多くの言語活動により自分を表現する力、考える力を養うことに力点を置いた授業を行っています。
【1】授業
理科の時間数は3時間(1学年)、4時間(2年生、3年生)のカリキュラムです。
新・学習指導要領の観点を考慮し、以下の点を重視しながら授業を行っています。
<生きて働く「知識・技能」の習得>
教科書に掲載されている実験はもちろんのこと、発展的な実験も行っています。さらに、日常生活に見られる現象なども理科の学習に結びつけられるように、演示実験を行います。また、学習内容や知識の量についても、中学生レベルで理解できるように配慮しながら発展的な学習や高校の学習内容にもふれています。
<未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成>
アクティブラーニングを中心とした授業を行う中で、生徒が主体的に考える力を養うことを心がけています。たとえば、実験では実験結果からわかることを友だちに説明する中で深い理解を獲得することができます。また、1人1台貸与のChromebookを活用し、自分達で設定したテーマについて自身の仮説を立て、その論拠について文献検索や調査を重ねて、スライドにまとめて発表し、お互いが学びを深めていく、探究活動も行っています。
<学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養>
授業では、全員が課題を達成することを目標に掲げ、他者と結合していく力を育てています。
上記に加え、以下の(2)~(5)の活動を通して、学校教育目標で掲げた4つの資質・能力である「対話力」「課題発見・解決力」「やり抜く力」「貢献する力」の育成に取り組んでいます。
(2)エネルギー教育・環境教育
中学理科の学習を基盤とし、地球的問題群の解決策を考える授業の一環として「エネルギー教育」・「環境教育」に取り組んでいます。朝日新聞社の「今解き教室」等を教材に、現状の問題を新聞やコラムを通して学び、自分の意見を記述し、表現する授業を行います。
(3)校外学習
創価大学理工学部と連携して、希望者によるサイエンスサマーセミナーを行います。大学の実験や研究を直接体験することで、学習意欲が高まります。
(4)夏休みの探究型ハイレベル理科教室
8月に行われる「中学科学コンテスト」への参加と予選突破を目標に、希望者で夏休みに探究型ハイレベル理科教室を実施しています。正解のない課題を解きながら、チームで試行錯誤を繰り返し、他者の意見を受け入れる中で新たな視点を広げることができます。
(5)大学生と学ぶ「理科実験教室」
創価大学理工学部で学ぶ教職希望の学生と、実験を通して中学の内容を深める講座です。異学年のグループで同じ課題に取り組み、楽しく学び直しをすることができます。