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2022/08/22
第14回全国高等学校鉄道模型コンテストの結果について
8月19日~21日に新宿住友ビル三角広場にて第14回全国高等学校鉄道模型コンテストが開催されました。
鉄道研究のクラブにとっては「鉄研の甲子園」ともいえるビッグイベントです。
当クラブは、創部以来参加しており、今年で7回目の出場です。
今回制作した作品は「東京メトロ日比谷駅」です。
現地調査から得たデータをもとに、一つ一つ部員の手作りで制作をしてきました。
ポイントは大きく2つあります。
まず1つ目は、創部以来初の「多層構造」です。
1層目は地下を走行する「JR横須賀線」(写真右下)です。
マップアプリから走行している方角を調べ、複線で表現しています。
2層目は「東京メトロ日比谷線」の日比谷駅です。
地下の駅を見せるために、あえて地上部分は透明のアクリル板をはりました。
3層目は日比谷の地上部の街並みです。
なかでも「ザ・ペニンシュラ東京」の窓ガラスにこだわりがあります。
4層目は「山手線・京浜東北線・東海道線・東海道新幹線」の高架線です。
深緑色の高架部は、一つ一つ微妙に高さが異なっています。
見る人からは、立体的に高架線が見えるような工夫をしています。
2層目の日比谷駅にある柱には、ある工夫をしました。
写真中央にある柱の材料は何でしょうか???
これが2つ目のポイントです。
これ、実は100円ショップの「消しゴム」で作られています!!
しかも長方形と円筒型になっている消しゴム2種類を、通行する車両にぶつからないように、カッターで少しずつ削っているのです!
低予算の上に、加工しやすい工夫です。
これを思いついた現部長が考え出した工夫。
他校の生徒さんからも「この発想はなかったなぁー!!!」と絶賛されました。
ただ……
コンテスト前の「走行検査」にて、トラブルが?!
なんと工夫したはずの「消しゴム柱」の接着がずれてしまい、
走行検査で使用した車両に擦れてしまったのです!!
係員の方から「修正して下さい」と指摘されること2度。
2度の検査の後でも、柱に車両がぶつかってしまい、
「あと1回だけ検査します。それでもぶつかることがあったら、残念ですが受付出来ません」
と言われてしまい、、、
必死に修正した結果、なんとか3度目の走行検査でOKをもらえました。
そうした苦労の末、
やっと所定の位置に設置することが出来ました。
期間中にも様々なトラブルがあり、周辺の学校さんにはご迷惑をおかけしましたが、
何とか無事に審査をうけることが出来ました。
8月21日(日)には、作品プレゼンテーションを行いました。
この様子はYouTubeLiveで配信され、全国の方に見てもらいました。
初めて模型コンテストのプレゼンをした女子部員2名。
前日まで何度も原稿を推敲し、Zoomで何度も練習しました。
時間にすれば、たった5分ほどのプレゼンでしたが、
準備にあてた時間はその何百倍を費やしています。
その努力の成果もあり、全体的に落ち着いて、ハッキリとプレゼンテーションを終えることが出来ました。
大役を引き受けてくれた3名。本当によく頑張りました!!
結果は
「努力賞」
上位賞を狙っていた部員にとっては、悔しい結果ではありましたが、
他校の素晴らしい作品をみて、自分たちの課題も見えました。
模型コンテストに向けて様々な準備をしてきましたが、
その中で1人1人の部員が大きく成長することが出来ました。
模型コンテスト未経験の中学生部員に対し、きめ細かく指導し、全体調整まで行った高2の部長は、大変な想いをしながらも前に進む姿勢を持ち続けてくれました。
その部長に支えられて、苦手な細かい作業を担当してくれた中学生の部員達も、投げ出さずに1つの作業を丁寧に仕上げてくれました。
このように生徒が成長出来るイベントを、コロナ禍でも開催して下さった運営の方々には心から感謝申し上げます。
ありがとうございました!!
令和4年度 淑徳中学高等学校文化祭「光輪祭」 鉄研NEWS
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鉄道模型コンテストの制作、最終段階!!