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2024/10/31
少し星のお話でも
皆さんはじめまして。天文部です。
天文部では火・木の活動で少しずつ活動を行っています。

季節の話題や、宇宙に関する新しいニュースについて話が盛り上がることもありますが、基本的にはマイペースに活動しています。知識が少なくても、詳しくなくても誰でも入部歓迎していますので、お気軽にお立ち寄りください。

さて、天文部のHPでは、部員も記事をアップしていこうと考えています。内容は様々で、その日の部活動の話や今やっている活動の進捗、また季節や星に関する雑学等をアップしていこうと思いますので、メールマガジン感覚でご覧になっていただければ幸いです。
☆今日の星について少しお話☆

今の季節、紫金山・アトラス彗星の話題が非常に大きなものとなりました。
夕方、日の入り後から少し時間が経った時間頃に西の空に浮かぶ彗星でしたが、皆さんは観測できましたでしょうか?
天文部も双眼鏡を握り観測に臨みましたが、活動日になると曇りや雨模様で、なかなか晴れた空の奥を探すことは叶いませんでした。

そんなアトラス彗星は太陽接近時に崩壊したかも、というニュースが報道されたりもして、観測がもうできなくなってしまっていますが星空の楽しみはこういったイベントのようなものだけでなく、恒常的な星空だけでも十分に楽しむことができます。

さて、今の季節で特徴的な星といえばカシオペア座ですね。
カシオペアは古代エチオピア王妃のカシオペアの姿として描かれます。2~3等星の5つの星から成っている星座で、Wの形が非常に特徴的な星座でもあります。
秋の星空は総じて静かな星空です。1等星に分類される星が「みなみのうお座のフォーマルハウト」くらいしかなく、このフォーマルハウトは「秋の一つ星」と呼ばれたりする星なわけですが、それくらい静かな星空なわけです。
そのため、秋の星座は全体的に見つけにくい傾向にありますし、街中の明かりが強い都会ではほとんど星が見えなかったりするのではないでしょうか。

そんな秋の星座のなかでも非常に見つけやすい星座として有名なのがこのカシオペア座というわけなのです。

Wの形は比較的住宅街のような閑静な場所からなら視認しやすいですし、このWの形を見つけただけでも「ああ、秋なんだなあ・・・」としみじみ感じることができますし、夏が苦手な私は涼しくなっていく秋の訪れを感じて嬉しくなってしまいます。

カシオペア座にまつわる神話では「アンドロメダとペルセウス」の話のなかで登場します。このお話には、ケフェウス、カシオペア、くじら(ティアマト)、ぺガスス、アンドロメダと多数の登場人物が出てきますが、これら全て「秋の星座」だったりします。

秋は星空一つで壮大な一つの物語を表している季節でもありますので、まるで絵本のような秋の夜空、またはカシオペア座を見つけて楽しんでみてはどうでしょうか。
このようにコラム的な投稿も行っていきますので、是非お楽しみに。

画像引用:
国立天文台、「カシオペヤ座の新星、肉眼等級にまで増光中(2021年5月14日の記事より)」<https://www.nao.ac.jp/news/blog/2021/20210514-nova.html>

(文:顧問 本山)