ニュース
News

2024/09/09
淑徳生が学会発表しました
9月1日に学習院大学で行われた「法と教育学会」で、淑徳生がポスターセッション発表しました。
この企画は、学会員であり本校の社会科教諭でもある神内聡教諭との共同発表として実現したもので、淑徳生は昨年度も多くの生徒が発表しましたが、今年度は8名の淑徳生(高3生2名・高2生6名)が発表しました。
法と教育学会は法的なものの見方や考え方を学ぶ法教育や、学校での教師と法律家の連携・協働など、法と教育の関係を広く研究する学術団体で、ポスターセッション形式で高校生でも学会発表できる貴重な学会です。
今年度の淑徳生の発表テーマは、「校則」「医療倫理」「国際法教育」の3つのテーマです。
「校則」をテーマにした発表では、第二東京弁護士会の方から提供していただいた調査データをもとに、東京23区公立中学校の校則と、校則に影響すると考えられる変数(学力・生徒や教員の男女比・平均所得・犯罪率・外国人生徒率・帰国生率・私立中進学率等)との相関関係を統計分析しました。
また、高2生へのアンケート調査を実施し、「服装」「髪型・髪色」「「高校生らしい」の意味」等について、生徒の見解の傾向や男女差を明らかにしました。
「医療倫理」をテーマにした発表では、高2生に対してアンケート調査を実施し、「安楽死・尊厳死」「出生前診断」「中絶」「遺伝子操作」「介護」について高校生の意見を分析しました。
「国際法教育」をテーマにした発表では、これまでほとんど研究されていなかった国際法分野の法教育について、模擬国連活動の場で国際法の知識だけでなく、法的思考を用いた交渉力や表現力を養成することができる効果を示す等、学術的にも画期的な知見を示しました。
学会当日は大勢の学会員が興味深く見学し、生徒に対してたくさんの質問を投げかけ、生徒が一生懸命回答していました。
学会員の研究者や弁護士の方々からも、高校生の率直な意見や探究学習の在り方について深く学ぶことができたと、大変評価してもらえました。

高校生が学会発表で貴重なアカデミックな経験ができるのは、他校にはない淑徳の探究学習・キャリア教育ならではの大きな魅力です。淑徳生が社会で様々な形で機能している法的なものの考え方を学ぶことができる機会をこれからもぜひ楽しみにして下さい。