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2023/12/21
国際線客室乗務員(CA)と淑徳の英語教員と兼業する荻原先生にインタビューしました(中編)
日本全国でも淑徳にしかいない、現役の国際線客室乗務員と英語教師を兼業されている荻原先生。教師と客室乗務員の仕事の共通点や相違点について教えてくれました。教師は異なる業界の仕事を経験したり、兼業している人が非常に少なく、他の仕事と比較することが難しいので、とても貴重なお話です。
(質問者:神内)
大手航空会社の国際線客室乗務員として勤務されながら淑徳で英語の教師としても教壇に立たれている荻原先生から見て、教師の仕事と客室乗務員の仕事で似ているところはどんなところでしょうか。
(荻原)
実は仕事に臨む前の準備については、教師も客室乗務員もとても似ていると思いました。教師の仕事は授業に臨む前に当然授業準備が必要ですが、客室乗務員の仕事もフライト前の準備がとても大切なんです。
フライトに臨む前には、渡航先の情報をしっかりアップデートする必要があります。なぜなら、機内でお客様から渡航先の最新情報を質問されたりしますし、到着後の入国検査等で必要な手続きについても国によっては直前に変更されていたりすることがあるため、フライト前には入念に調べておく必要があります。特にここ数年はコロナ対応のため、どこの国も入国手続き等が短期間で変更されることが多く、情報のアップデートは欠かせません。
また、教師の仕事でも生徒個人のレベルに応じた個別最適なフォローが必要だったりしますが、客室乗務員の仕事でもお客様の個人的にニーズに対応するために、例えば食事で食べられない食材の情報などを正確に知っておく必要があります。こうしたフライト前の事前準備に、大体2~3時間の準備が必要です。
(神内)
それ以外にも教師の仕事と客室乗務員の仕事で、どのような共通点や違いが有りますでしょうか。
(荻原)
客室乗務員は何よりもお客様の命を預かっており、保安的な仕事である点でしょうか。また、教師の授業は基本的に一人で担当しますが、客室乗務員のフライト業務は完全にチームでの仕事であり、一人ではまずできません。チームでお客様の命を預かる責任感を共有するため、チームでの意思疎通や人間関係がとても大切です。
女性が多い点も客室乗務員の特徴です。最近は中高の職場でも女性の先生が増えていますが、それでも客室乗務員の女性比率は学校よりもずっと高いです。ですので、女性が働きやすい環境は学校よりも客室乗務員のほうが整備されているように思います。
また、教師と比べると客室乗務員は人材育成が体系的で、しっかりしている印象があります。社内の管理職面談は年間3回ほどあり、英語力をはじめ様々な社内テストが存在します。基本的には100点を取るまで受けます。保安業務という一面はお客様の命を守る事が重要ですので一つのミスも命取りになってしまうという感覚を持っています。
(神内)
えええー、そんなに社内テストが厳しいんですか…。教師にはそんなテストはないですし、特に中高だと各自で教科ごとのアップデイトをしている感じで、どこの学校もとても体系的な人材育成とは程遠いのが実情かもしれません。
教師と客室乗務員、どちらも専門性の高い職種であり、共通点もたくさんありますが、その育成手法はかなり違っているのですね。
(後編へ https://bukatsunavi.com/page/shukutoku/career/news_details/?id=65846990da654)
国際線客室乗務員(CA)と淑徳の英語教員と兼業する荻原先生にインタビューしました(後編)
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国際線客室乗務員(CA)と淑徳の英語教員と兼業する荻原先生にインタビューしました(前編)