スタッフ・部員
Staff & Member

シスター・マリア小林三佐子
校長 12回生
恐れるな、わたしはあなたを贖う。
あなたはわたしのもの。
(イザヤ預言書 43章)
昨年の秋、富士山の麓にある聖心女子修道会の「祈りの家」で、8日間の祈りの日々を過ごす恵みをいただきました。部屋の前には、どこまでも茶畑が広がり、ベランダからは雄大な富士山の姿が目に飛び込んできます。早朝から夕方まで、また天候によってさまざまな様相を見せてくれる富士山の雄大さ、そして美しさを前に心震えました。このような恵まれた環境のもと、聖書の言葉を味わい、祈り、散歩、ほぼ沈黙の日々を過ごしてきました。日常から離れた非日常の生活の中で私の心に深く響いた聖書の言葉があります。「恐れるな、私はあなたを贖う。あなたはわたしのもの。」"贖う、の意味は“私のものとする、と言い換えれます。「恐れるな、三佐子、私はあなたを私のものとする。あなたは私のもの。私はあなたとともにいる。
水の中を通るときも、火の中を歩くときも・・・いつもともにいる。」心の奥底に刻み付けたい言葉との出会いとなりました。
私たちを取り巻く日常生活の中には多くの喜び、癒しもありますが、悲しみや苦労、悩みや不安も避けられません。しかし、恐れる必要はありません。私たち一人ひとりの名を呼び、ご自分の懐に入れ、どのような時にも寄り添い同伴してくださる神様がいるのですから。まさに最高の味方です。歳を重ねるごとに、ミッションスクールで学んだ日々こそ人生の宝と痛感しています。「キリスト教のことなど何一つ知らなかったし、はじめは祈りも面倒だと思っていたのにいつのまにか祈りの大切さがわかりました。今は何かあると家でも祈ります。」生徒から嬉しい言葉を聴きました。光ヶ丘を巣立ったすべての人たちの宝の宝庫となれるようカトリック女子高光ヶ丘の教育に心を尽くしたいと願っています。
瀬古扶佐子(岩瀬)
同窓会会長 13回生
2023年2月16日、卒業式の前日に3年生の総合練習と同窓会入会式が行われました。58回生364名の同窓生を迎えることができました。これで光ヶ丘ファミリーは18000人を超えました。58回生は、コロナでの入学式から始まった高校生活も締めくくりの卒業式を迎え、最後まで今までにない高校生活を送ったことでしょう。マスクの着用は本人の意思によるものとされ、世間の注目も大きく報道されました。翌日の卒業式にもテレビの取材がありました。
同窓生の皆様も映像で今の光ヶ丘生を見ていただけたかと思います。昨年に続き、卒業生と保護者のみの卒業式でした。
新年度の始まる4月6日、第61回目の入学式は久々の全員揃っての入学式でした。303名の新1年生を迎え、校歌やカタリナ賛歌の響き渡る入学式は、また新たなスタートを感じさせるものでした。校長先生の祝辞は、キャンドルサービスについてのお言葉でした。光ヶ丘での生活の基本姿勢が感じられました。生徒たちは晴れやかのなかにもまだマスクは外すことができないようです。新たな生活様式の中、自分を見つめて充実した高校生活を送れることを祈っています。今年度からサザンクロスの留学も再開しました。文化祭や研修旅行なども今を大切にした学校行事が送れるよう同窓会も学校に寄り添い、参加できるように協力していきたいです。以前のままでなく新たな活動を模索しながら光ヶ丘とともに一歩一歩進んでいきたいと考えています。来年には光ヶ丘同窓会も60周年を迎えます。光ヶ丘ファミリーの未来のために皆様と協力して進めていきたいです。少しでも同窓会活動に参加してもいいと考えている人はぜひ、同窓会室に連絡してください。一緒に光ヶ丘とともに新しい世界を広げていきましょう。